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法令集をデジタルに移行

 税務六法の予約が始まる時期になりました。

 一般の方にはなんのこっちゃですが、税法は毎年改正されますのでそれに対応して毎年7月ごろに税法関連の法令集が発売されます。その販売予約受付が4月ごろから始まります。法令と通達がセットで12,000円ほどです。

 『税務六法』は『ぎょうせい』の商品ですが、『税法六法』という『新日本法規』の商品もあります。私はなんとなく毎年『税務六法』を購入していました。

 これまで紙の書籍を閲覧するとき特有の、調べようと思っていたもの以外の視界に入る情報や、ページを行ったり来たりしながら他の書物も広げて見比べるというところが便利に感じてなかなかデジタルに移行しませんでした。

この付箋の付いた書籍も味があって良いのですが。

 ただ、その反面、紙の書籍はせっかく調べてマーキングしたり付箋を付けたり書き込みをしても次年度に繰り越せないところ、ある程度ネット上で用語等を調べて条文番号を確認しないと調べにくいところ、老眼が入ってきたために小さい字が見にくいことなどが上記の便利に感じるところよりも勝るようになってきました。

 税務六法はデジタルでのサービスもあるのですが、単にデジタルになっているだけで用語検索や関連条文へのリンクはなく、なんのためのデジタルなのか分からなかったので、他の税法の検索商品を探しました。

 最初に検討したのは税務研究会の『税務通信データベース』。
 ただこちらは、税務情報誌である『税務通信』のデータベースがメインの作りになっているので少し望んでいるものと違います。

 次に検討したのが第一法規の『税務・会計データベース』。
 Webサイトで見る限り、用語検索で横断的に各税法を検索でき、マーキングや付箋機能もあります。
 問題は、こちらの商品は金額が書いてなく、フォームから問い合わせることになっています。

 気が小さいので、おそるおそる問い合わせて価格表を入手したところ、税法のデータベースを中心として各税法のコンメンタール(解説)やQ&A形式の商品がオプション的に並んでいます。

 第一法規といえば加除式のコンメンタールや釈義のイメージから高いんだろうと思っていましたが思ったよりもリーズナブルです。第一法規さんが公表していないので金額は書きませんが。

 お試しでしばらく使えるようにしてもらえたのであれこれ検索して使ってみたところ、マーキングや付箋機能が思ったより紙の書籍よりも便利でスクラップブック的にも使えます。膨大なデータベースを扱うからなのか、少し動作がもっさりしているのでスペックの低いパソコンで使ったり通信環境が悪い場所で使うとストレスを感じるかもしれませんが。

 オプション的な商品が多すぎる上、それぞれの商品に含まれている情報が微妙に重なっているのでどれが必要かを見極めるのが難しかったのですが、まずは基本的なところを使って、より詳しいものが必要と思ったら追加で購入することにしました。

 税務法令のデータベースという基本商品だけならば、『税務通信データベース』とあまり変わらない金額です。
 これに基本的な法人税関係の商品、もう少し詳しい法人税の事例集を追加しても、毎年税務六法を購入して改正に対応した基本書として何を購入するかを調べて検討する手間と金額を考えると、今回の購入は金額的に高くはなく、いい判断でした。

 第一法規さんは、価格を公表していないところで気の弱い購入者を逃しているような気がします。余計なお世話ですが。